換気システムは、住んでしまうと存在を忘れる「裏方」の設備です。でも家の空気の質と冬の快適さは、実はここで大きく決まります。今回は我が家が採用したダクトレス第一種熱交換換気「ヴェントサン(VENTOsan)」を2年半使った正直な感想です。

ヴェントサンとは|ダクトを使わない第一種熱交換換気

ヴェントサンは、ドイツ・インヴェンター社が開発した「交互給排型」の換気システムです。壁に埋め込んだファンが約70秒ごとに給気と排気を交互に切り替え、内蔵のセラミック蓄熱素子で排気の熱を回収して、新鮮な空気に乗せて取り込みます。

仕組みの詳しい話は高気密高断熱住宅の換気と湿度管理で書いたので、この記事では実際の使用感に絞ります。

よかった点①|冬でも給気が冷たくない

第一種熱交換のいちばんの恩恵です。普通の換気では冷たい外気がそのまま入ってきますが、ヴェントサンは給気口の近くにいても冷気を感じません。「換気しているのに寒くない」は、住んでみると想像以上にありがたいです。

よかった点②|お手入れが楽すぎる

ダクト式と違って配管内の汚れを心配する必要がなく、メンテナンスは壁の本体からフィルターを取り出して掃除するだけ。我が家は半年に1回程度のペースですが、それで問題なく回っています(メーカー推奨の頻度は取扱説明書をご確認ください)。「掃除しなきゃ」のストレスがほぼゼロなのは、大きなメリットです。

よかった点③|空気がこもらない・臭いが1日でリセットされる

正直に書くと、焼肉をした翌朝は、まだ匂いが残っています。さすがに一晩では消えません。ただ、1日経つと感じなくなります

大事なのはここで、特別なことを何もしなくても、24時間休まず空気が入れ替わり続けているので「臭いが居座らない」んです。朝起きたときの空気のよどんだ感じもなく、家中どこでも空気が軽い感覚があります。

よかった点④|温度と湿度が一定に保たれる

個人的にとても重要だと感じているメリットです。熱交換換気は外気をそのまま入れないので、換気によって室温や湿度が振り回されることがなく、一日を通して温湿度が安定します

もちろんこれは断熱・気密性能との合わせ技ですが、せっかくの高断熱・高気密も、換気で外気がそのまま入ってきたら台無しです。熱交換換気はその「仕上げ役」だと感じています。温湿度が一定の暮らしの快適さはHEAT20 G3住宅に住んで1年にも書いた通りです。

唯一気になる点|静かな夜、寝室では音に気づく

これも正直に書きます。日中はまったく気にならない運転音ですが、寝室では静かな夜にファンの音が気になることがあります。毎晩ではありませんし、慣れの部分もあります。ただ、音に敏感な方は寝室の設置位置(枕元の真上を避けるなど)や夜間の風量設定を、設計段階で工務店に相談しておくことをおすすめします。

我が家の使い方|湿度に合わせてこまめに調整

我が家は風量を固定せず、湿度や状況に合わせてこまめに調整しています。梅雨どきや料理のあとは強めに、冬の乾燥が気になる時期は控えめに。住み始めの頃に湿度管理で試行錯誤した経験から、この「ちょっと気にかけて調整する習慣」が快適さのコツだと感じています。

まとめ|こんな人におすすめ

  • 高断熱の家を建てるなら、熱交換型換気はセットで検討する価値あり
  • 温度・湿度・空気の質を安定させたい人にこそ効く設備
  • ダクトのメンテナンスが不安な人には、ダクトレスのヴェントサンは有力候補
  • 音に敏感な人は、寝室まわりの設計だけ事前に相談を
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nao
茨城県つくばエリアでHEAT20 G3住宅を建てた30代パパ。家族4人の快適な暮らしをリアルに発信中🏠