吹き抜け+リビング階段は寒い?|高断熱の家に3年住んだ答えと唯一の注意点
こんにちは、なおです。
間取りの打ち合わせで吹き抜けやリビング階段を検討すると、必ずと言っていいほど出てくるのがこの言葉です。
「吹き抜けは寒いからやめた方がいい」「リビング階段は2階から冷気が下りてくる」——ネットにも親世代の経験談にも、この手の警告があふれています。
わが家はリビング上部の吹き抜け+リビング階段という、いわば「寒いと言われる間取り」の代表みたいな構成です。3年住んだ結論を先に書きます。寒くありません。この記事では、なぜ寒くないのか、そして代わりに知っておいてほしい正直な注意点を書きます。
わが家の構成:リビング吹き抜け+リビング階段
わが家はリビングの上部が2階まで抜けていて、階段もリビングの中にあります。1階と2階が空気的にひとつながりになっている、開放感重視の間取りです。
「それ、冬は暖気が全部2階に逃げるやつでしょ」と思われそうな構成ですが、間取りの工夫の記事でも書いたとおり、わが家はこのつながりをむしろ空調の味方として使っています。
結論:冬も寒くない。上下の温度差も感じない
3年住んで、吹き抜けが原因で寒いと感じたことはありません。1階と2階の温度差もほぼ感じません。
理由ははっきりしています。
- 断熱・気密が高い——わが家はHEAT20 G3、気密は実測でC値0.1。そもそも家から熱が逃げにくく、外の寒さが入ってこない
- エアコン1台の連続運転——6畳用エアコン1台で家全体を暖めており、吹き抜けと階段が暖気の通り道になっている
つまり、吹き抜けは「暖気が逃げる穴」ではなく「家中に空気を届ける道」として働いています。エアコン1台で全部屋が均一な温度になるのは、家がひとつながりだからこそです。
「吹き抜けは寒い」が生まれる理由
では、なぜ「吹き抜けは寒い」と言われるのか。あれは嘘ではなく、断熱・気密が足りない家では本当に寒くなるからだと思います。
家の断熱が弱いと、暖めた空気は上へ逃げ、床付近には冷気がたまります。天井が高い吹き抜けはこの上下の温度ムラをもろに受ける間取りです。つまり——
- 吹き抜けが寒いのではなく、家の性能が足りないと吹き抜けで寒さが目立つ
- 逆に性能が足りていれば、吹き抜けはデメリットではなく開放感と空調効率のメリットになる
「吹き抜けにするかどうか」を迷う前に、「吹き抜けにできる性能の家かどうか」を考える。順番はこちらが正解だと、住んでみて思います。
吹き抜けの一番のメリットは明るさと開放感
寒さの話ばかりしましたが、吹き抜けの価値はやはり明るさと開放感です。
高い位置の窓から光が入るのでリビングが一日中明るく、天井が高いぶん、実際の床面積以上に広く感じます。家にいる時間の心地よさへの効果は、住んでみると想像以上でした。リビング階段も、家族が必ずリビングを通る動線になるので、子どもたちとの「ただいま」「おかえり」が自然に生まれます。
正直な注意点:声と音は2階に伝わる
寒さの心配がない代わりに、知っておいてほしい注意点があります。1階の声や音が2階に伝わることです。
空気がつながっているということは、音もつながっているということ。リビングのテレビの音や話し声は、吹き抜けを通って2階に届きます。子どもを寝かしつけたあとのリビングでは、音量に少し気をつかいます。
わが家では「家族の気配がわかる」というメリットの裏返しだと捉えていますが、生活時間が家族でずれている家庭や、2階で集中して仕事をしたい方は、寝室や書斎の配置を吹き抜けから離すなどの工夫を検討する価値があります。
まとめ:吹き抜けを迷ったら「家の性能」から考える
- リビング吹き抜け+リビング階段で3年暮らして、寒さはゼロ。上下の温度差も感じない
- 理由は高断熱・高気密(C値0.1)+エアコン1台連続運転。吹き抜けは暖気の通り道として働く
- 「吹き抜けは寒い」は性能不足の家の話。寒いかどうかは吹き抜けではなく家の性能で決まる
- 正直な注意点は寒さではなく音。声や生活音は2階に伝わる
吹き抜けを諦めようか迷っている方は、諦める前にぜひ検討中の住宅会社へ「この断熱・気密性能で吹き抜けにしたら寒くなりませんか?」と聞いてみてください。その答え方で、会社の実力も少し見えてくるはずです。