高気密高断熱住宅の湿度管理・実践編|夏は除湿機、冬は部屋干し。我が家の通年運用
換気と湿度管理の基礎で「高気密住宅の湿度管理にはコツがいる」と書きました。今回はその実践編。理屈はさておき、我が家が実際に何をしているかを、夏・冬それぞれ具体的にまとめます。
目標はシンプル|湿度40〜60%をキープ
我が家の目標は「湿度40〜60%」。この帯を外れなければOK、というシンプルなルールです。低すぎると乾燥で喉や肌にきて、高すぎるとカビ・ダニのリスクが上がる。各部屋に湿度計を置いて、数字で見えるようにしています。感覚ではなく数字——これが基礎編からの一番の教えです。
夏の運用|冷房の連続運転+除湿機
夏の基本は、エアコン1台の冷房連続運転。冷房していれば空気中の水分も自然に除湿されるので、これだけで室温27℃・湿度56%を保てる日がほとんどです。
それでも、梅雨や蒸し暑い日は湿度が上がります。そこで我が家は除湿機を併用。湿度計が60%を超えそうな日だけ動かす、という使い方です。
実はここが、我が家が最初の夏につまずいたポイントでした。「温度は低いのに、なんだかムシッとする」——高気密住宅は外気の影響が小さいぶん、料理や入浴で発生した湿気が中にこもりやすいんです。温度だけ見ていても快適にならない。湿度を見て、除湿を足す。これが分かってから、夏が一気に快適になりました。
冬の運用|「部屋干し」が最強の加湿器
冬は逆に乾燥の季節。でも我が家は加湿器を使っていません。代わりの加湿器は——洗濯物の部屋干しです。
ランドリールーム(間取りの工夫)で毎日部屋干しをすると、洗濯物の水分がゆっくり蒸発して、ちょうどいい加湿になります。洗濯物は乾く、部屋は潤う、加湿器の購入もお手入れも不要。一石三鳥です。
注意点はひとつ、加湿しすぎないこと。湿度を上げすぎると、せっかく結露ゼロの窓でも結露のリスクが出てきます。ここでも頼りになるのは湿度計。60%を超えない範囲で、が目安です。
通年の相棒|湿度計と、換気の風量調整
まとめると、我が家の湿度管理の道具はこれだけです。
- 各部屋の湿度計…現状の見える化。すべての判断はここから
- エアコン連続運転…夏の除湿の主役(冬は暖房の主役)
- 除湿機…梅雨・蒸し暑い日のピンチヒッター
- 部屋干し…冬の加湿担当
- 換気(ヴェントサン)の風量調整…状況に応じて微調整(レビュー記事)
まとめ|「練習期間」を越えれば、ただの習慣になる
住んで1年の記事で「最初の1〜2年は湿度管理の練習期間」と書きました。2年半経った今、湿度管理は特別なことではなく、湿度計をチラッと見て、たまに除湿機を動かすだけの習慣になっています。
高気密高断熱の家は、温度は家が守ってくれます。湿度だけ、人がちょっと手を貸す。それで一年中、快適に暮らせます。